
ビッグキャス、インディー団体で警察を呼ばれた後搬送される
数日前、ビッグ・キャスがレッスルプロ(WrestlePro)というインディー団体のバックステージで起こしたトラブルが話題を呼んでいます。この事件の後、キャスは警察を呼ばれ、病院に運ばれることになってしまいました。
レスリングオブザーバーやPWIなどの報道によると、事件が起きたのはレッスルプロの興行開始前のバックステージでのことでした。
キャスは当初、先日のブリンク182コンサートにおいてパートナーのエンツォ・アモーレと喧嘩をしたジョーイ・ジャネラ(AEW所属)に怒っていたそうです。
口論の末にロッカールームを共有していたジャネラを恫喝、平手打ちしたキャス。この際団体側はジャネラと2人の口論を止めようとしたダン・マフをプライベートルームへと移し、キャスの視界に入ることを防ぐという措置を取っています。
その後もヒートアップしたキャスの怒りは収まらず、「誰かが俺のジャケットかセーターか何かを盗んだ!」と言いながら、ロッカールーム全員を「無くなったものが見付からなかったら酷いことになるぞ!」等と脅し始めます。
挙句の果てには団体オーナーかつ現役選手であるパット・バックの顔面に唾を吐きかけたキャス。バックはキャスの顔面にパンチをぶち込み、キャスはKOされてしまったそうです。
その後選手達は警察を呼び(※会場の横が警察署だったので数分で警官が来たそう)、キャスを会場外に退去させた…というのがこの事件の顛末。
キャスは興行が終了した後も歩道に座り込んでいたそうで、報道によるとその間、警察は彼の車の中を捜索していたそうです。その後キャスは”警察官を当惑させるほど奇妙な”ことを語ったそうで、救急車を呼ばれるがままにそのまま病院へと運ばれていったそうです。(警察としては殴打による意識混濁を疑ったのだと思われます)
PWIによると、バックステージの選手達の中で、今回の事件の原因は「キャスがどう考えてもプロとして相応しくない振る舞いをした」ことだと同意が取れているそうです。
同サイトは「彼らの中にはキャスの言動に怒り狂った選手も複数いたそうですが、あくまでもプロであろうとする意識が事態を警察に収束させる選択を選ばせた」とも報じています。
ちなみにキャスは元々、ランブル戦へのサプライズゲスト枠としてオファーを受けていたそうで、こうした退去劇はファンの預かり知らぬところで行われていたそうです。
なお、キャスを殴ったパット・バックには同情の声が寄せられています。レスリングスクールを経営したり、Impactのプロデューサーを務めたこともある現役選手であるバックはレッスルプロのオーナーでもあり、今年8月にはWWEのバックステージプロデューサー職への就職を発表しました。
そう、今回の事件が起こったショーは彼のインディーサヨナラ興行だったのです。キャスを殴ってしまったバックですが、ジャネラを含めた複数の選手が「あの時は他に選択肢がなかった」「彼はすべきことをやっただけだ」と擁護をしています。現場監督としての責任感もあったのかもしれません。
最近はインタビュー等で度々エンツォとのWWE復帰を望む発言をしていたキャスですが、そうした事情から、此度の事件はかなりの痛手となってしまうかもしれません。
初めに喧嘩を売られたジャネラは非常に冷静かつ一流の返答をしています。
Not gonna elaborate at all on this whole deal besides that it was probably the bizzare situation I’ve ever seen let alone been a part of in a wrestling locker room in 15 years, everything was cordial and friendly Friday and I hope the dude gets back on the right track…
— Bad Boy Joey Janela (@JANELABABY) September 15, 2019
「全てを細かく説明しはしないが、レスリング・ロッカールームで過ごした15年の中では勿論、一生という括りにしてさえ、これまで見た中で最も異常な状況だった。彼が無事に立ち直れる事を祈っているよ…」
エンツォとの喧嘩の際は普通に煽りまくっていたので、それほどキャスの様子が目に見えておかしかったのかもしれません。キャスは以前WWE時代から鬱や不安感に苛まれていることを明かしていました。そしてそれについて相談できる人もおらず、酒で乗り越えてきたのだと…何だか可哀想な話です。
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