クリス・ジェリコ、ジェリクルーズ実現の経緯を語る

Photocredit: WWE
Killing The Town 17/10/10 w/Chris Jericho
   ジェリクルーズ(※2018年10月末に行われる、ジェリコ主催のクルーズイベント)のアイデアは、2015年のKISSのクルーズから来た。FOZZYは参加バンドの一組としてそのクルーズに招待され…KISSに招待されたことが俺にとってどれだけ大きなことだったかわかるか?当時の俺は「なんてこった、KISSのクルーズにバンドとして招待されてしまった!」となったんだぞ。KISSのクルーズ船が陸に着くやいなや、俺は考え始めた。まずマネージャーを呼んで、「俺は出来る、ロックとレスリングのクルーズをやれる。自分が知られている二つのジャンルのコンビネーションだ。宇宙で誰一人としてこれを行うことは出来ない。ロックンロールバンドにも、レスリングビジネスにも身を置いている自分の特権だ」…と語ったのを覚えているよ。
    でも様々な理由からそれを始めるのに2年もかかったんだ。クルーズ会社がレスリングファンがどのようなものか、レスリングがどれだけ大きなものかを理解していなかったのもあってね。その頃、クルーズに誰を乗せるのか、つまりブッキングについて考え出した。ドン(・カリス)vsランス(・ストーム)(※二人はこのポッドキャストのホスト)、クリス・ジェリコvsレイ・ミステリオ?自分が一体何をしようとしているのかも分からなかった。「もし選手が怪我をしたらどうする?選手がWWEと契約したら?俺はどうするだろう?」それらが俺が悩んでいたことだった。ああ、そこで思いついたんだ。WWEも船に乗せればいいってな。そうしたら何が起こっても、選手が怪我してもWWEと契約しても、俺は会社の名前を出せる。それが俺が求めていた全てだった。つまりこういうことだ。俺は相当の配慮をしていたんだよ。WWEで働いていた時、トリプルHにクルーズにNXTの協力が欲しいと伝えた。が、答えを得るのに3ヶ月待たされ、聞いたこともないオフィスの役員3人と35分にも渡る会議を行い、ただ選手を貸すことは出来ないという結論を伝えられた。典型的なWWEだ。俺は「どうして3分で今回は見送りますとだけ言ってくれなかったんだ?」と思ったよ。OKが出なかった理由は、ビンスがクルーズ嫌いだから。ビンスは一度クルーズで食中毒になった人を見たことがあって、クルーズに乗れば全員が食中毒になると思っているんだ。俺は「じゃあ同じようにメキシコに行く時は必ず氷山に激突することを恐れるのか?」と呆れたね。
   俺はWWEが他と上手くやるのが苦手だということも理解していたし、事前に何が起きるかは予想出来ていた。それでも最善は尽くしたかったんだ。断わられたその日の内に、トリプルHに「WWE抜きでも、どのみちクルーズを行う」と伝えて、「ああ、わかった。問題ない」という返事を受け取った。すぐにROHに連絡を取って、その週の終わりにはサインしたよ。
   俺はロックンロールがあって、プロレスリングがあって、ポッドキャストがあってコメディアンがいるクルーズで、「GOAT on a Boat(=船の上の史上最高の人間)」のようなポッドキャストのエピソードを録りたい。全てのものに自分自身で出資する必要があるから、これはチャレンジだ。確かな予算を用意して、「自分は何を出来る?誰を呼ぶ?どうすればチケットを売れる?」といったことを考え続けた。
   俺が考えたことは、今まで彼らがやったことがないような、船の上でのトーナメントマッチだ。90年代にはレッスル・ベッセルなどが行われていて、俺も乗ったことがあるが、到底満足出来る代物ではなかった。みんなただその辺をほっつき歩くだけで…歌も少なかったし、クルーズ自体が組織化されていなかったんだ。でも、クルーズオブジェリコはそんなことはないぜ。
   プロレスは(今は)必要ないな。プロレスは愛し続けてるし、楽しんでるけどね!2016~2017年は自分のキャリアを通してのベストイヤーだった。ギャローズ&アンダーソンやロマン、ジョーのような生涯の友も出来た。とても楽しい時間を過ごしたよ。

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