
The Jim Ross Report w/Marty Scurll 11.07.18
プロレスを始めたきっかけ
2003、4年頃にアマチュアとしてレスリングを始めたんだ。MMAやシュートの練習もしていた。MMAの試合はしなかったけど、プロレスをやる上で強くなるのはいいことだった。俺が育ったケンブリッジにはレスリング・シーンは無かったから、遠くまで探しに行かなきゃいけなかったんだ。
5歳になる頃はレスリングを観始めていて、自分もその一部になりたかった。両親は俺がまだ幼いうちに離婚していて、俺は母と叔母と祖母に…女性たちに育てられたんだ。身の周りには殆ど男性がいなかったから、ブレット・ハートやスティーブ・オースチンみたいな選手達に憧れてたよ。
所謂”危険技”について
最近の流行りである派手で危ないスポットは俺もあまり好きじゃないな。今の流れは選手達にとっても業界にとってもよくない。
床にパイルドライバーをしたら盛り上がるだろうけど、その選手の一年を台無しにするかもしれない。危険なことをするより、それと同じだけの歓声を違うムーブで得ることにクリエイティブ・サティスファクションを感じる。
俺は割とハイフライの要素も取り入れられている新日本プロレスという団体でも名を上げることができている。俺は他の選手とは違って、キャラクターの要素をより前面に打ち出しているんだ。相手の指を掴み、折ることによって鉄柵にパワーボムするのと同じくらいのリアクションを観客から得ることができるのはとても好ましいことだね。
(ジムロス「レスラーは皆、マーティのように人とは異なる特別な存在を目指すべきだと思うね」)
独特なリングコスチュームの起源とこだわり
コスチュームに関してはまだまだ発展中だよ。実は衣装に気を使うようになったのには理由があって…。
当時、俺はまあいい試合はしてたんだが、ファンの興味を引く”何か”が足りなかった。そんな時、読んでいたロード・ウォーリアーズの自伝の中で2人があのトゲトゲのショルダーパッドが、モヒカンが、フェイスペイントが如何にファンの心を捉えたかを語っていたんだ。そこで俺は「何か目立つことをしなきゃいけない」と考えるようになった。
それから俺は髭を伸ばし始めて、頭はバカな髪型に整えた。客のヒートを煽るためにファーのコートを身に纏い、イギリス人であることを主張するようなアンブレラを手に取った。その後も度々ギアを変えているが、その都度ファンは大騒ぎするようになったんだ!
マット・グローニング(※シンプソンズの作者)は「偉大なキャラクターはそのシルエットだけで判別されなければいけない」と言った。そこで俺はマスクのようなものを取り入れようと考えついたんだ。
たまたま目にしたアルバムのジャケットをカッコイイと思い、あのペストマスクのようなデザインを採用した。1度きりのつもりだったんだが、ファンがアレに夢中だったことと、俺自身あのアーマーに身を包んで大々的に入場を行うことが結構好きだったから、ここまで来たんだ。
俺は確かに身長が高いとは言えないが、まるで戦争に行くかのような格好で入場し、リングに上がってアーマーを脱げばトランクスとブーツ。闘って勝つ準備は万端だよ。
WK13の入場について
多くの場所において、俺はクリエイティブ・フリーダムを得ている。たとえば新日本プロレスでは、昨年のレッスルキングダム13の入場であの機械仕掛けの翼と共に、精巧な入場をすることを決められた。多分オフィスにも伝えてすらいなかったんじゃないかな、急に思いついたから。
俺は頭の中で「OK、俺は4wayマッチだ。ショー全体にはビッグスターが沢山いる。クリス・ジェリコが、ケニー・オメガがビッグマッチをするんだ。俺は極限まで自分に与えられた時間を引き延ばさないといけない。どうにかしてショーをスティールできないだろうか?」と考えていた。そして「ああ、俺には入場がある。ショーの中で最高の入場をして見せよう」となったわけだ。
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