[前編]ケニーオメガが語るAEWを選んだ理由、「日本はホームであり続ける」「新日本を去るのは辛く、フルタイム契約更新も検討していたが…」「WWEで働くのも悪くないと…」

Photocredit : 私
AEWチケットアナウンスメントパーティー直後のケニー・オメガへのインタビュー。内容はかなり多岐にわたりますが、今回は新日本やWWEを蹴ってAEWを選んだ理由が主となっています。続きます。

 

Wrestling Observer Radio w/ Kenny Omega 02.08.18

 

AEWとの契約の動機・求めるもの

新日本での契約を見返してみて、もうそんなに出来ることは残されていないなと感じたんだ。勿論そこには依然としてゴールは存在している。たとえば、俺と飯伏はタッグチームとしてもっと色々なことができると思う。

俺は長い間東京スポーツのプロレス大賞MVPを狙っていたけれど、それもただの賞に過ぎない。多くの賞…特にメディアにコントロールされた賞はアングル作りのためのデバイスとして使われる時もある。偽りの賞を獲る必要なんてあるのか?

 

俺はより多くのことをやれる場所に行く必要があると感じたんだ。日本はいつだって俺のホームで、帰るべき場所でもある。

実際日本は次の目的地なんだ。俺は日本に帰る。レスリングでなく、パーソナルライフのためだけどね。今はESPNとビデオゲームに関する仕事をしているから、EVO Japan(※2月15日から3日間に渡り行われる格ゲーのイベント)にも行くことになるだろう。

日本はこれからも俺の心にとって、人生にとって大切な場所であり続けるけどAEWは─WWEでさえも、俺にとっての”次のステップ”であるようだった。

 

今はドリームマッチの可能性と新しいプラットフォームを有している訳だが、そのプラットフォームが必ずしもより良く、より大きくある必要はない。

俺は新しいファンに出会うために新しいプラットフォームを使いたいんだ。俺の声を使って、ユニークな方法でストーリーを伝えるためにね。ただパフォーマンスをする舞台を変更したかっただけなんだ。

 

新日本プロレスとの関係

俺はありとあらゆる選択肢を検討していた。そして、その中の一つのオプションであった”NJPWとのフルタイム契約(残留)”を選びかけていたんだ。他にはAEWの契約下にありながら、新日本にもフルタイム参戦し続けることも考えた。さっきから言ってる通り、日本は俺のホームだし、特別視しているからね。全てを捧げてきたものや人に別れを言うのは辛かった。

 

俺は自分の時間と身体をDDTに捧げてきたけれど、それは新日本への関係とは全く異なるものだった。時間という観点から見れば短い期間ではあったかもしれないが、俺は新日本により多くのモノ、魂を捧げてきたんだ。

だからそこを去るのは本当に困難なことに感じたし、そうしたくなかったんだ。ハロルド(・メイ社長)にチャンスを与えたかったしね。新しい政権がどのように会社を率いていくのか見てみたかったんだ。

まあ結局のところ、様々な理由から新日本残留はベストな選択肢ではなかった。というより、最悪の選択肢ですらあったんだ。

 

時間への投資、金銭面の問題、クリエイティブ的な問題から、他の二つの選択肢はより良いものだった。自分の本命の会社は…「価値が感じられなかった」と言うつもりは無いが、求めていたものではなかった。

彼らは俺を確かに評価していたよ。ただ、敢えて言うなら他の2社の方が俺を獲得するのを楽しみにしていたんだ。

WWEのオファーはメルツァー達が報じていたように、本当にファンタスティックだったよ。それにみんな知っての通り、彼らはひたすらにプロフェッショナルかつ丁寧な方法で俺と交渉を重ねてくれた。

 

でも、最終的にはAEWが彼ら(WWE)ですら破れないようなものを示してきたんだ。ベストフレンドたちと仕事ができる上に、ちょっとしたクリエイティブコントロール権もある。勿論、クリエイティブ権はいつだって非常に大切なものだ。

そして、俺にとっての真のプラットフォームは俺の声を聴いてくれるところであると感じた。それに、俺は常に挑戦し続けることが、「あーこれは大失敗するな…」と予想することが大好きでね。

 

WWEへの参戦について

WWEへの参戦は全くリスクじゃないよ。自分の中の一部は「もしかしたら自分は脳をオフにしたいのかもしれない?人々が自分のストーリーを書いてくれる?何をすればいいかも教えてもらえる?ふーんクールだな…ストレスフリー…」なんて思ったりもしたよ(笑)

 

新日本では、俺はよりクリエイティブになって「バスケット一杯のレモンを渡された、さあこれをどうしてレモネードに変えようか」なんて考えていた。

だから毎日夜遅くまで起きて睡眠不足で…最後の方にはストーリーを伝える手段を考えても多くのことは思いつかなかったし、もしかしたら身体的に病気か何かになっていたのかもね。一年経って東京ドームが巡ってきた頃には、精神も身体と同じくらい、とても疲弊していた。

 

そこには二つの両極端な終わりがあった。俺の能力を活かし使おうとする人々と、俺に何をすべきか指図するという人々。後者も別に悪いことではないさ。もしくは、ケニー・オメガをAEWで解放しようとする人々?WWEもAEWも依然として魅力的だ。

 

WWEには共に働きたい選手たち─友人たちとのドリームマッチが山のように存在しているのは否定できない。でも、今はAEWだけがこの地球上に存在するありとあらゆる素晴らしい、ユニークなタレントたちと一緒に仕事できる可能性を秘めている。俺はその可能性を愛しているよ。

 

新日本との交渉

結論に至るまでは紆余曲折あったし、眠れない夜を過ごしていた。何度も何度も新日本に行って、オフィスの人間たちと面会して…ついには彼らは俺に直接では無く、エージェントを介して話す方が多くなった。その頃、交渉は一変した。ギャラや日程、クリエイティブといったことについて話し始めていたからね。

交渉というフェーズにおいて、明確な勝者というのは存在しない。「Oh, これは簡単だ。これで行こ」なんてことは決してないよ。どのオファーにもいい面と悪い面があるからね。

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