ジョンモクスリーが語る、ディーンアンブローズとしてWWEで過ごした8年間で得たもの・励みにしたもの、白血病を患うロマンレインズを揶揄するセリフを巡るビンスとの攻防や自責の念について

ジョンモクスリー(ディーンアンブローズ) ビンスマクマホン
Photocredit: whatculture
!注意!長いです!
ディーン・アンブローズ改め、ジョン・モクスリーがいきなりTIJのゲストに登場。WWE退団に至った経緯や精神状態、ビンスとの対立の歴史など、重い話を赤裸々に語っています。

今回はWWEにいて良かったことと、最悪だったことの一つである白血病を患ったロマンレインズへのセリフと自責の念について(※編集の都合上、実際のポッドキャストで語られた順番とは異なります)。なお、これはAEW DOUBLE or Nothingの2日前に収録されたものだそうです。

 

Talk Is Jericho w/ Jon Moxley 05.29.19

 

WWEを辞めた気分は?8年間を振り返って

とても良い気分だよ。肩から世界という名の重荷が降りたような感覚だ。最終的にはWWEにはポジティブな感情しかないし、感謝ばかりだ。そこでキャリアを積めたことを有難く思ってる。WWEは紛れもなく俺の人生を変えた場所だ。

初めてあの場所に足を踏み入れた時、俺はまだ子供だった。今はもう立派な大人だ。様々な意味で、人間としても俺は成長して、最初の頃の自分とは別人になった。

 

8年前の2011年5月、俺はオンボロカーに乗り込み、フィラデルフィアからタンパまで24時間ノンストップで走った。レスリングギアでパンパンになったジムバッグと、ポケットの中の幾らかの現金だけを持ってな。

 

 

8年経って俺は、自分の夢に生きることができた。WWEのリングで素晴らしいことも沢山したし、多くのチャンスも与えられた。中でも幸運だったのは、Make A Wishプログラムを通じて世界中のファンと交流を持てたことだ。

 

たとえクリエイティブなんかにイラついていたとしても、いつも思い出そうにしてたんだ。メイク・ア・ウィッシュ活動の中で、世界中のファンが”俺達の仕事が如何に彼らの心を支えているか”を教えてくれる。俺はこの仕事に本当に真摯に、責任感を持って取り組んでいたし、こうした仕事に携われたことを嬉しく思ってる。

 

少なくとも、この8年間で俺は親友であり、ソウルメイトでもある妻(ルネ・ヤング)に出会った。もし俺達がこのキャリアから何も得られなかったのだとしても、俺は確かに彼女を得た。いつも彼女に言ってるんだ。「もし色んなことがおかしくなり過ぎたら、全ての物を売って、RV車に乗って遠くへ出掛けよう」って。俺達が必要とする物は、互いの存在だけだから。

だから言うまでもなく、俺の8年間はこれ以上ない程の成功を収めたし、そのことについてWWEには感謝してもしきれないと思っている。

 

ロマンレインズ侮辱プロモの攻防と後悔

あの日、もうひとつ演らなきゃならなかったプロモはまたしても俺にとっては意味不明なもので、ビンスの元に行かなければならなかった。

そのプロモの中には俺のリアルの親友であるロマン・レインズが白血病を発症したことを揶揄うような、非常に不愉快な内容のセリフが含まれていたからだ。

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どんなセリフだったか忘れたが、俺はビンス本人に「こんなこと言える訳ないだろ!ふざけんのもいい加減にしろ!」と詰め寄ってしまった。今から思えば、これは明らかなミステイクだった。

 

部屋に踏み込んだ時、ビンスはクリエイティブミーティングか何かの最中で、「なあ、本当にこれを俺に言わせたいなんて思ってないよな?」と言った俺に対し彼は、「まさか!だがお前達のストーリー(※セス・ロリンズとロマンを裏切ったこと)の中にロマンがまだ含まれていることを示す必要があるんだ。ただロマンに触れるだけでいい」なんて返答した。

その時のビンスはやたらと無害そうで、そこまで悪そうにも見えなくて、だから俺は渋々OKを出してしまった。その時他のライターは皆「おお、アレを言うのか…」といった風だった。

 

彼は俺にビンス・ジェダイ・マインドトリックを使いやがる。基本的に俺はそれを無力化できるが、時たま持っていかれる時があるんだ。そして、それは俺の落ち度だ。結局俺はまんまとトリックにかけられ、実際に放送されたプロモを切ってしまった。そのセリフが舌を滑るや否や、「オーマイゴッド、信じられない、何てことを言ってしまったんだ」と思った。

 

(ジェリコ「ちなみにそのセリフって?」)多分「彼はガンを発症したんだって、お気の毒な人生だな〜」みたいなことだったと思う。最低だ。

 

こんなことをしている最中、俺はプーパースクーパー(※犬の糞を集めるやつ)のくだり(※次回以降取り上げます)を何とか台本から削除させようと必死だった。もうメチャクチャで、俺が言うべきでなかったのに言ってしまった、恐ろしいセリフに気付いてすらいなかったんだ。

 

▽おそらくこの動画の2分50秒~のものを指している

 

実は、初めに用意されていたロマンへのセリフはより攻撃的な内容で、ビンスはそれを俺に言わせようとしていたんだ。限界だった。俺は「絶対にやらない」と言った。信じられないほどクソなセリフだった。

収録が終わった後には教えるけど、オンエア中には絶対に流さない。アレを放送したら、俺も含めて、誰かがクビにならなければいけないレベルのものだったと思う。スーザン・G・コーメンといったスポンサーも全て失っていたかもしれない。

 

誰が書いたかも、ビンス自身が書いたのかどうかも知らない。ただ、あの台本を書いたのがもしライターだとしたら、恥を知るべきだ。

 

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