
Talk is Jericho w/ The Young Bucks 05/02/18
日米プロレス会場の空気感の違い
J「今はWK12の前日、東京ドームホテルで収録をしている。ビッグショーでの試合はどう?」
M「大会場に出て行って試合をすると、時々「なあニック、静か過ぎないか?」ってなるよ」
N「(笑)」
M「あれだけの人がいるのに誰一人として物音一つ立てやしないんだ。何かきまりが悪いよ」
N「周囲にあんなに沢山いるのにな」
M「スーパーキックとかすると、2秒くらい遅れて「オ〜」って反応が来る(笑)」
N「その音がスラップ・ノイズでもね(笑)」
J「スラップ・ノイズ(爆笑)どこからどうやって聞こえてくるんだ?」(一同笑)
J「その話を聞いて、レッスルマニアでのエッジ戦を思い出した。あの時の観客は試合に一切の関心が無くて…「これは間違いなくクソ試合だな!」と我ながら思ったものだよ。後から見返したら大丈夫だったけど。やっぱりやりづらいよな」
M「毎週末、千人くらいの観客が集まるインディーのショーはとても暖かい雰囲気なんだ。しかも俺達は大抵ビッグネームとして迎えられる。俺達はもう二度とオープニングマッチに出たりしないぞ」(一同笑)
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M「だから新日本プロレスでオープニングマッチに出たり、本物のバッドガイみたいな扱いをされるのは滑稽に思えるよな」
N「でも、そうした扱いは俺達を謙虚にさせてくれる」
M「ああ。「OKOK、俺達はここではまだこんなレベルなんだ」ってな。
俺達は一応、一種のヒールのようなものだけれど、他所では普通に応援される。でもここではそれは機能しない。ヒートを買って、ブーイングを貰う…完全なヒールだ。普段とは全く異なるサイコロジーを持つことができるんだ。だからとても楽しいよ。」
J「誰がお前達にブーイングするって?」
M「最近は少し人気のようなものが出てきたからあまりされなくなったけれど、数年前までは本当にされてたんだよ!」
TNA時代からオカダと親友だった話
J「世界中どこに行っても、YBとケニー・オメガは非WWEでは最もホットなスターだ、そうだろう?」
M「ここ数年では、確かにそうだ」
J「2年前にこの番組で話した頃から今までの間で、様々なことが大きく変化していった」
M「クレイジーだったね」
J「今このビジネスの好きなところは、お前達がWWEに行かずしてビッグスターになり、大金を稼げるようになったことだ。ケニーやコーディもそう……特にコーディはWWEを辞めて、チャンスを掴み取った」
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M「とんでもないバクチだよな」
N「彼はとても大きな存在になったよね」
J「お前達は特別なケースだ。さっきも言ったが、2年前のバックスはただのインディペンデントレスラーの一人に過ぎなかった……TNAとかで働いてた、な」
M「もうそのことは俺の中では無かったことになってるよ!(一同笑) 例え他の人が覚えていたとしてもね」
J「で、そこにはオカダ・カズチカもいたと思うんだけど…」
M「そうそう。彼とは大親友だよ」
J「本当?」
M「もちろん!そうじゃなかったらここ(NJPW)で働けてもいないさ。あの時オカダと友人になっていたから、今の職があるんだ」
N「実際、俺達はオカダに気を配っていたんだ。ちょっとした話があるんだけど」
J「聞かせてくれ」
N「ある時、会社(TNA)はオカダに自らカット(=流血)するよう要求したんだ」
M「そう、オカトみたいな名前でサモア・ジョーのマネージャー風に起用されていた時の話だった」
N「でも、それは必要性が全く感じられないシーンでのものだった。彼はとても怖がっていて、俺達とアレックス・シェリーにそれを伝えてきたんだ。それで俺達は「?何だこれ?なんの意味があるんだ?自分なら絶対にやらない」って」
M「本当に、そのセグメントにすら要らないようなカットだった」
N「その後、俺達は会社に「彼はこれが正しいこととは思っていないし、とてもナーバスになっている。やりたくないんだよ」と代わりに伝えに行ったんだ。そうして俺達は彼をくだらないセグメントから救った」
M「彼は本当に感謝していて、逆に心地悪かったよ。
それ以降、俺達は友人として毎日毎晩遊びに出かけた。会社は俺達の誰も大した位置で起用しなかったし、ロッカールームの底辺同士(笑)」
N「オカダは今でも自分のことをからかってくるんだ。ショーがある毎に俺のシューズ、俺の二ーパット、俺のタイツ…ありとあらゆるコスチュームを着てるよ」
M「たとえニックがカバンを隠したりしても、アイツは見つけちゃう。これが数年間続いてる」
J「明日の東京ドームでもやるかも(笑)」
M「やるだろうな!(笑)」
J「クールな話だ、俺も初めて邪道・外道に─彼らは今、新日での俺達のボスだ─会った時についての話をしよう。
1993年、メキシコで彼らと出会った。その時彼らは一銭も持っていなくて、俺は彼らにランチを奢ろうとレストランに連れて行ったんだ。そこで彼らはホットドッグを得た」
M「彼らはそれを覚えていたわけだ」
J「当時、彼らがこうなる(≒ボスになる)なんて想像だにしていなかった。このビジネスでは人の世話を焼いておかないとな」
M「俺もあなたの友達になれて嬉しいよ(笑)」
◇
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