[中編]ジム・ロスとヤングバックスが語る、プロレスにおける階級性

LA興行前のインタビュー類その2。SIの記事をそのまま翻訳したもの。前編は主にケニー・飯伏について、中編はYBと階級制、後編は階級と4人、4人で世界を変えることについての記事。

 

 

ゴールデン☆ラヴァーズvsヤングバックスというメインイベントが持つもうひとつの魅力的な側面は、これがYBにとって、新日本プロレスという会社にただのジュニアタッグチームではなくヘビー級のタッグチームとして評価される…という現実の闘いであるということだ。

 

「私は階級制をルールの遺物だ、とは言いたくないが、過去に比べてタイムリーな制度ではない。私が仕事を始めた頃には階級制は重大な要素だったが、年月を重ねるほどに現実的なものではなくなっていった」とジム・ロスは語った。

ロスは彼らのウェイトについて議論するよりはるかに試合を楽しむことに関心を持っている。

「彼らの階級は私にとって大した問題ではない。重要な事実は、バックスが非常に素晴らしい選手達であるということだ」
「彼らは些細な物事をも完璧にするよう取り組んでいる。マット・ジャクソンが背中を負傷した時には、それを”背中に問題がある”ストーリーに仕立てあげた。数週間経過しても負傷が完全に回復することは無いから、対戦相手は皆彼の背中が敏感な状態であることを知っているというわけだ。
また、彼の背中のセルのような単純化されたものは我々語り手側に重要な要素を与えてくれる。私が聞き手に彼は背中を怪我している、と信じさせるのは簡単なことだが、その情報が仮に彼のゲームに悪影響を与える物だった場合、大問題だからね。とにかく、私は試合後に「バックスは長い間観てきた中でも最高のタッグマッチを披露してくれた」と伝えることになるだろう」

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ヘビー級への転向はヤングバックスに多大な影響を与える。新たな相手と顔を合わせること、新たなタイトルを追うこと、そして巨大な選手達を前により一層魅力的な試合運びをすることをも可能にするのだ。

「長い間、ニックと俺は階級を一つに統一することを考え続けてきた。」と弟より5歳年上の兄、33歳のマットは語った。
「もし自分に決定権があればきっとそうしていただろう。でも俺はルールを作ることはできない。俺達はいかなるディビジョンでも闘うことができる。それが世界中で、キャリア全体を通じやってきたことだからだ。俺達はこの道のベストであり、今やほとんどの人がそれを理解している。最早これ以上おどおどはしていられないんだ。」

 

オメガと飯伏もまた、ジュニアヘビー級からキャリアを開始した二人である。この”階級”というコンセプトはMMAでは完璧に機能するが、多様なマッチアップを切望するファン達を擁す2018年のプロレスリング業界には些か時代遅れなものだ。

「巨人が小人と闘うという構図はプロレスをとてもクールなものにして、ストーリーを愉快に見せるんだ。俺達はヘビー級でも上手くやっていけると思う。何たって世界中で既にやってきたことだからね。それは新日本プロレスのリングでも変わらないよ」
とはニックの言だ。

 

これまでYBがヘビー級転向をしてこなかった理由の一つに、他チームからのジェラシーというものが推測される。

「俺達のリングの対角線上に立つ相手はいつだって怖気付いているんだ。」
「”自分達はアイツらに遅れず付いて行けるだろうか?””観客は向こうに歓声を送るだろうか?””ヤツらのスタイルとケミストリーは自分達を見劣りさせてしまうだろうか?”なんてね。俺達は対戦相手のサイズに問わず、彼らの競争心を引き出すんだよ」
とマットは締めくくった。

 

☆→後編

 

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