[後編]ヤングバックスとタッグチームレスリング、G☆Lの勝利への戦略とは?

LA興行前のインタビュー類その2。SIの記事をそのまま翻訳したもの。前編は主にケニー・飯伏について、中編はYBと階級制、後編は階級と4人、4人が世界を変えることについての記事。

 

 

2014年にバレットクラブのメンバーになって以降、YBの仕事を支持し続けているオメガ。元ジュニアヘビー級王者の彼もまた、ヘビー級としての地位を確立するために水面下で闘っていた。そしてその闘争は、新日本プロレスにおいては決して簡単なものではなかったのだ。

「バックスの成功に疑いの余地はない」─オメガは語る。
「彼らは既に世界中でベストなのだから、今度は新日本プロレスのファンもまたそれを目の当たりにする番だ。本当に長い間、彼らの才能はジュニア級で浪費されていた。そのことはいつも奇妙に感じていたし、間違っているとすら思った。コービー・ブライアンにストリートボールを、タイガー・ウッズにミニゴルフをさせるようなものだ。バックスはその道では圧倒的に優れているのに」

 

そして大抵、意義を唱える声は自由思考の飯伏から放たれる。

「確かにYBはヘビー級を含めた全ての部門で活躍すると思います。でも、ヘビー級の他選手はYBのベストの動きについていくのは難しいかもしれない。」
「だから彼らにはジュニアの方が合ってるんじゃないかな、と。そこが彼らがベストマッチを行える場所ですよ」

 

メインイベントのG☆LとYB、二組のタッグマッチは真剣なタッグチームレスリングに焦点を置き、この地球上で最も才能のある四人によって行われる。

「ついにケニーとこのような形式で対戦することができる、これは重要な意味を持つ出来事だ。俺達は皆既存の枠に囚われない、志を同じくする人間だから、控えめに言っても面白いパフォーマンスが観られると思うよ。」

 

タッグチームレスリングはしばしば補足部分として扱われる。つい先日、WWEがタッグチームトーナメントをシングルレスラー一人に優勝させた一方で、NJPWはタッグチームレスリングにおいて高みを目指し続けている。そしてヤングバックスはインディー界の看板チームなのだ。Strong Style Evolvedにおいてもそのスタンダードを守ることは、YBの目標のひとつだ。

「俺達はWWEの外でタッグチームレスリングというものを育てるのに貢献している。団体もそうだ。俺達の起用は多くの団体の成長を助けているし、その賛辞として団体のトップに俺達を据えてメインイベントを任せてくれる」とニックは語った。

「新日本プロレスが俺たちの試合を自信を持ってLA興行のメインイベントに据えたという事実は非常に重要だ」マットは付け加える。
「これは会社が自分達が伝えようとしているストーリーの重要性に気付いたということを表している。俺達4人はこれだけ大規模なショーを完遂するにも十分なビッグスターであることに気付いたんだ。俺達観客の感情をくるくる変えさせなければならないし、その上でマッチオブザナイトをしなければならない。高い視聴率を獲得する必要もある。俺達は世界にタッグチームレスリングがドル箱であることを見せつけるだろうね」

 

オメガと飯伏は自身の戦略について話すことに気後れしない。勝利の鍵はアンサンブルの状態よりシングルで闘わせること、つまりYBの分断にあるという。

「マット・ジャクソンとニック・ジャクソンは世界でも最も素晴らしいタッグチームの一つ。それは僕もケニーも知ってます。彼らは自分たちより遥かに長い間タッグを組んでいる、という強いアドバンテージがある。タッグチームとしては彼らの方が優れているけれど、シングルレスラーとしては自分達の方が上。だから彼らを倒すには、一人一人分断して孤立させる必要がありますね」

オメガもそれには同意し、分断を含めた成功のための青写真を付け加えた。

「飯伏と俺はまず、YBとの小さな体格差をフルに活用して、昔のケミストリーを取り戻さないといけない。スピード、テクニック、そして二人でのタッグムーブの強み。勝負の分れ目となるのは、バックス二人の親密性か俺達のビッグマッチレスラーとしての経験かのどちらかのような気がしてるよ。とにかく、バックスの分断は勝利の鍵になるかもしれないな」

 

これだけの興味関心を引く試合は─特にタッグチームレスリングでは─滅多に存在しない。プロレス界の世界的リーダーはWWEだが、バックス、飯伏、オメガは皆熱烈なファンの目に留まっている。

飯伏とオメガはこの世にただ一つの豊かなストーリーラインを持っている。その一方で、バックスもまたこのビジネス内に自らの居場所を確立したのだ。オメガは2017年、業界の誰よりも大きな一年を過ごすこととなった。そんな彼が、日曜のタッグマッチに魔法をもたらす。四人全員が素晴らしいストーリーを伝え、視聴者の心に響くバックストーリーを持っているのだ。

「このグローバルなムーブメントを牽引するために、俺があの試合の顔、最も遠慮のない選手になるかもしれないが、このメインイベントに登場する四人は皆一様に世界に変化をもたらしたがっているんだ。間違いなくこの試合がショーを締めくくるべきだよ」
「何が起きるかはわからない。でも、タッグチームレスリングの真のポテンシャルや美しさを披露することは約束できる」
そうオメガは締めくくった。

 

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